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#セキュリティレポート 2026/10/25

更新履歴(2026年10月25日)

レポート作成日時:2026/10/25 00:05(第1版)|最終更新日時:2026/10/25 01:00(第3版)

  • 第3版 01:00 追加:なし。NVD・CISA・JVNに接続でき、日本時間の10/25 0:00〜1:05に公開されたCritical・Highの脆弱性は0件、CISAの悪用確認リストへの新規追加もありませんでした。 更新:なし。ただしNVDへの登録は遅れて進むため、この時間帯の件数は後から増えることがあります。 変化なし:Hugging Face DatasetsとAiderの修正は未公開のまま。LiteLLMの告知ページには、10/23付の訂正注記(初期の説明に不正確な点があり、正式な記録は侵入経路の公表ページに移した旨)がありました。後者は第1版から掲載済みの出典です。 未確認:yudao-cloudは最新リリース(2026.09、9/30公開)に修正コミット 4e415cd が入っているか確認できていません。JVNでは10/23 17:10にPHPの注意喚起(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)が更新されています。当社掲載分との対応は未確認です。
  • 第2版 00:42 追加:なし。この版はNVD・CISA・JVNの各サイトに接続できず、第1版(00:05)以降の新着を確認できませんでした。 更新:なし。第1版の掲載項目はそのまま有効です。 変化なし:LiteLLM・Hugging Face Datasets・Aider・PHPの修正状況は、確認できた範囲では第1版から動いていません。
  • 第1版 00:05 初回公開。NVD・CISA・JVN・各社公式情報を00:05(日本時間)に取得した内容でまとめました。 新規に扱うのは、10/24に公表されたCamaleon CMS(Ruby)、Grav(PHP)、yudao-cloud(Java)ほかの5件(いずれも「高」)です。 10/24版で扱った項目は、新しい動きがないため再掲していません。期限や修正状況は「前日からの持ち越し」の表にまとめました。

レポート作成日時:2026/10/25 00:05(第1版)|最終更新日時:2026/10/25 01:00(第3版)|対象:10月24日0:00〜25日1:05(日本時間)に公表・更新された脆弱性と、悪用が確認された脆弱性

新たな緊急案件はなし。権限の低いアカウントから乗っ取れるCMSの欠陥と、週明けの期限に備える

この25時間で、新たに「悪用確認済み」となった脆弱性はありません。NVDに載った9点以上の欠陥も、10/24版で扱ったWordPressのPrime Mover 1件だけでした。新しく出てきたのは、RubyのCamaleon CMSとPHPのGravで、どちらも「編集者」や「メディア担当」といった一般の権限からサーバーを操作できてしまう欠陥(8.8点)です。Javaの業務基盤yudao-cloudでは、HTTPヘッダー1つで部署ごとの閲覧制限をすり抜けられる欠陥が公表されました。週明けは、Nextcloud・Aristaの米政府向け対応期限(10/26)と、LiteLLMの脆弱性開示(10/27)が続きます。

第3版(01:00)では、00:05以降の新着は見つかりませんでした。掲載内容は第1版のままです。

すぐ対応(緊急)0件

新規なし。10/24版の9件は継続対応

今週中に対応(高)4件

Ruby・PHP・JavaのOSSほか(CVE 5件)

次回更新で対応(注意)0件

JVNの新着なし(10/23 17:10が最新)

作業なし0件

該当なし

今日やること 3つ

  1. 10/24版の緊急9件のうち、未対応のものを片付ける。特にNextcloud(Collabora内蔵版)とArista VeloCloudは攻撃が続いており、米CISAが示した対応期限は明日10/26です。
  2. Camaleon CMS・Grav・yudao-cloud を社内や納品先で使っていないか確認する。使っていれば修正版へ更新し、編集者権限を持つアカウントの棚卸しも合わせて行う。
  3. LiteLLMの10/27開示に備え、更新担当と検証環境を決めておく。Hugging Face DatasetsとAiderは修正版が出ていないため、10/24版の回避策を続ける。

経営・技術責任者が判断すること

CTO・CIO・CAIOの方向けに、この25時間の動きから読み取れる論点をまとめました。

「編集者権限」を信用しすぎないCTO・事業責任者

今回のCamaleon CMSとGrav、10/24版のWordPressプラグイン2件は、いずれも管理者ではない一般の権限が入口でした。顧客サイトでは外部ライターや代理店に編集者権限を渡していることが多く、そのアカウントが乗っ取られればサーバーまで届きます。納品先ごとに、誰が編集権限を持っているかを一度洗い出す価値があります。

ヘッダーで権限を決める設計の見直しCTO・CIO

yudao-cloudの欠陥は、利用者が送ってくるHTTPヘッダーを信用して閲覧制限を外していたことが原因です。社内API間の通信を前提にした作りが、外から呼べる経路に残っていた形です。自社開発のゲートウェイやマイクロサービスに同じ作りがないか、設計レビューの観点に加えると再発を防げます。

週明けの対応体制CIO・CAIO

10/26にCISAの対応期限、10/27にLiteLLMの脆弱性開示、PHPの次回定期リリースも控えています。月曜の朝に担当者がそろっていないと、判断が1日遅れます。当番と、緊急時に業務停止を承認する人を今日のうちに決めておくと安心です。

重大度の見方

CVSS(0〜10点)と「実際に悪用されているか」で4段階に分けています。

緊急

9.0点以上、または悪用確認済み。乗っ取りや情報流出に直結。使っていれば即日対応

高

7.0〜8.9点、または条件付きで深刻。今週中に対応

注意

4.0〜6.9点。次回の定期更新で対応

作業なし

提供元が修正済み。当社側の作業は不要

脆弱性ごとの内容と対策

Camaleon CMS(Ruby on Rails製CMS)高
CVE-2026-11600910/24公表
0
108.8
内容
2.9.3より前の版で、メディア管理の権限だけを持つユーザーが、ファイル名に「../」を混ぜて任意の場所にファイルを書き込める。テーマのテンプレート(ERB)を書き換えると、画面の表示時にそのプログラムが動く。悪用は確認されていない。
影響
画像のアップロード担当程度の権限から、サイトのサーバーを乗っ取られるおそれ。
対策
2.9.3 へ更新。それまではメディア権限を持つアカウントを必要最小限に絞る
出典
NVD:CVE-2026-116009 Camaleon CMS 2.9.3 リリース VulnCheck

確認する人:Ruby/Rails案件の担当

Grav(PHP製のCMS)高
CVE-2026-11601910/24公表
0
108.8
内容
2.0.15〜2.2.12で、ページの編集権限を持つユーザーが、ページ設定に細工した項目を書き込むと、本来は呼べない内部の機能を呼び出せる。フォルダの削除、ファイルの上書き、ページ外のファイルの読み取りができる。悪用は確認されていない。
影響
サイトの破壊や設定ファイルの流出。編集担当のアカウントが乗っ取られた場合に被害が広がる。
対策
2.2.13 へ更新
出典
NVD:CVE-2026-116019 Grav 公式アドバイザリ Grav 2.2.13 リリース

確認する人:PHP案件・コーポレートサイト保守の担当

yudao-cloud(Spring Cloud製の業務基盤)高
CVE-2026-11601610/24公表
0
107.1
内容
2026.09までの版で、ログイン済みのユーザーが管理用API(/admin-api)へのリクエストに「data-permission-enable: false」というヘッダーを付けるだけで、部署や担当者ごとの閲覧制限が外れる。攻撃手順は公開済み。
影響
同じテナント内で、他部署や他の社員のデータを見たり書き換えたりできる。人事・顧客情報を扱う業務システムでは情報漏えいにつながる。
対策
修正コミット(4e415cd)を取り込む。修正を含むリリース版の番号は未確認。当面はゲートウェイで外部から届く同名ヘッダーを削除する
出典
NVD:CVE-2026-116016 修正コミット 4e415cd yudao-cloud Issue #343

確認する人:Java案件の担当、OSS業務基盤を流用した案件の担当

その他のOSS(Tandoor Recipes/Crow)高
CVE-2026-115810CVE-2026-116011
0
107.7

高いほう(Tandoor の7.7)を表示。Crow は7.5

内容
Python製のレシピ管理アプリ Tandoor Recipes(2.0.0〜2.6.x)は、取り込みファイルに書いた画像URLを使って、サーバーから社内ネットワークへ通信させられる(SSRF)。C++のWebフレームワーク Crow(1.3.4より前)は、深く入れ子にしたJSONを送るだけでサーバーが落ちる。
影響
Tandoorは社内の管理画面やクラウドの内部情報への到達、Crowはログインなしでのサービス停止。
対策
Tandoor Recipes 2.7.0、Crow 1.3.4 へ更新
出典
NVD:CVE-2026-115810 Tandoor 公式アドバイザリ NVD:CVE-2026-116011 Crow 公式アドバイザリ

確認する人:該当OSSを社内ツール・組み込みで使っている担当

前日からの持ち越し(変化なし)

10/24版で扱った項目のうち、期限や修正待ちがあるものです。第3版(01:00)時点で新しい動きは確認できませんでした。内容と対策は10/24版をご覧ください。

項目状況(10/25 01:00時点)次の節目
Nextcloud 用 Collabora 内蔵サーバー(CVE-2026-110447)/Arista VeloCloud(CVE-2026-114625)悪用確認済み。CISAリストの先頭は引き続き10/23追加のこの2件で、新しい追加情報なし米政府機関の対応期限 10/26
LiteLLM 汚染版 1.107.0公式の告知に新しい対応策の追記なし。10/23付で、初期の説明に不正確な点があったとの訂正注記あり。推奨は引き続き 1.106.2 以前への固定別の脆弱性の開示予定 10/27
Hugging Face Datasets(CVE-2026-57845)修正版は未公開。修正PR #8879 は未マージで、レビュー担当も未割り当て修正版の公開待ち
Aider(CVE-2026-115726)修正版は未公開。Issue #5885 は未対応のまま修正版の公開待ち
PHP(CVE-2026-115560)修正版は未公開。設定 session.upload_progress.enabled=0 での回避を継続。JVNでは10/23 17:10にPHPの注意喚起が更新されている(当社掲載分との対応は未確認)次回の定期リリース

AI関連の注目トピック

LiteLLMの公式インシデント告知(10/21公開)の記載から

この25時間でAI関連の新しい脆弱性は公表されていません。ただ、LiteLLMの公式告知には、10/24版で触れていなかった点が書かれています。AIコーディングツールが、特定の状況でGitHub CLIのログイン用トークンを応答の本文に含めることがあり、LLMゲートウェイがその本文をログに残す設定だと、トークンがログに残るというものです。LiteLLMは、攻撃者が外部から到達できた社内のLiteLLMに入り込み、そのログからトークンを得たとみています。なお告知ページには10/23付で、初期の説明に不正確な点があったとの注記が入りました。正式な記録は下の「侵入経路の公表」ページです。

約2時間
汚染版 1.107.0 がPyPIで公開されていた時間
3人分
攻撃者が入手した開発者のGitHub認証情報
10/27
LiteLLMが予告した別の脆弱性の開示日

LLMゲートウェイの通信ログは、APIキーやトークンが混ざりやすい場所です。プロンプトと応答を全文記録する設定は、障害調査には便利ですが、そのログ自体が攻撃者にとっての宝の山になります。

AI案件の責任者がすぐ確認すること

  • LLMゲートウェイ(LiteLLMなど)で、プロンプトと応答の全文をログに残していないか
  • そのログの保存先が、外部から到達できる場所や広い権限で読める場所になっていないか
  • ログに残った可能性のあるGitHubトークンやAPIキーを作り直したか
  • 社内向けのLLMゲートウェイや管理画面が、インターネットから直接見えていないか

出典: LiteLLM 公式:インシデント告知 / LiteLLM 公式:侵入経路の公表

担当ごとのやること

経営・事業責任者判断と顧客対応

  • 週明け(10/26〜27)の当番と、緊急停止を承認する人を決める
  • CMS納品先で外部の編集者に渡している権限の棚卸しを依頼する

CTO・CAIO開発・AI基盤

  • LiteLLMの10/27開示に向けて、更新手順と検証環境を用意する
  • LLMゲートウェイのログ設定と保存先を確認させる
  • ヘッダーで権限を切り替える作りがないか、設計レビューの観点に加える

CIO・情シス社内システム

  • Nextcloud・Aristaの更新が済んでいるか、10/26までに確認する
  • Camaleon CMS・Grav・yudao-cloud・Tandoorの利用有無を確認する

全社員日常の行動

  • CMSの編集用アカウントのパスワードを使い回さない
  • AIツールの応答やログにトークンが見えたら、貼り付けずに情シスへ連絡する

今回の集計

上段の2行は第1版(00:05)時点の件数です。第3版(01:00)では、第1版以降の差分として日本時間10/25 0:00〜1:05を取得し直しました。NVDへの登録は進行中のため、件数は今後増えます。

区分件数内訳・備考
NVD 新規公開(Critical)1件Prime Mover(CVE-2026-115806、9.8)。10/24版で対応済みのため再掲なし。集計期間は日本時間の10/24 0:00〜10/25 0:10(第1版)
NVD 新規公開(High)9件新規5件:Camaleon CMS、Grav、yudao-cloud、Tandoor Recipes、Crow。残り4件(Hugging Face Datasets、User Profile Builder、aBlocks、open62541)は10/24版で掲載済み
NVD 差分(第3版)0件日本時間の10/25 0:00〜1:05に公開されたCritical・Highは、いずれも0件
CISA 悪用確認リスト追加0件一覧の先頭は10/23追加の2件(Collabora/Nextcloud、Arista)。その前は10/20の複数件(Siemens Software Center、Plex Media Serverなど)。新規追加なし
JPCERT/CC・JVN新着なし最新は10/23 17:10更新のPHPの注意喚起(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)。10/24以降の新着なし
前回レポートの続報0件LiteLLM・Datasets・Aider・PHPはいずれも変化なし(持ち越し表を参照)
確認できなかったもの-yudao-cloudの修正(4e415cd)を含むリリース版の番号。最新リリース2026.09(9/30公開)に含まれるかは未確認。10/24のChrome、Apple、Fortinet、Ivanti、Microsoftの新規勧告も公式情報で確認できていません
取得できず-Web検索は第3版でも利用できませんでした。ベンダー各社の個別アドバイザリは、検索による新着確認ができていません。なお第2版(00:42)ではNVD・CISA・JVNに接続できませんでしたが、第3版では3サイトとも取得できました

用語メモ

CVE脆弱性につく世界共通の番号。例:CVE-2026-116009。
CVSS深刻さを0〜10点で表す指標。9点以上は「緊急」。
KEV(悪用確認リスト)米国CISAが公開する「実際に攻撃に使われた脆弱性」の一覧。点数より優先する。
パストラバーサルファイル名に「../」を混ぜて、本来触れない場所のファイルを読み書きする攻撃。
SSRFサーバーをだまして、外からは届かない社内のシステムへ通信させる攻撃。
LLMゲートウェイ複数のAIモデルへの呼び出しを1か所でまとめて管理する中継の仕組み。LiteLLMが代表例。

CVSSや修正版は、各社の公式発表・NVD・JVNの値をそのまま載せています。「未確認」と書いた項目は、公開時点で公式情報を確認できなかったものです。自社環境が該当するかどうかは、技術担当の確認をもって確定してください。

主な出典: NVD / CISA KEV / JVN / Camaleon CMS / Grav / yudao-cloud / yudao-cloud リリース一覧 / LiteLLM / Hugging Face Datasets / Aider