更新履歴(2026年10月24日)
レポート作成日時:2026/10/24 22:36(第1版)|最終更新日時:2026/10/24 23:40(第3版)
- 第3版 23:40 HPE Arubaは、NVDにHPE自身が付けた点数(CVE-2026-79844で10.0点)と影響を受ける版数が載ったため、カードに反映しました。HPEの公式アドバイザリへのリンクも追加しています。 コンテナ・実行基盤のOSS(Incus、Wasmtime、Bytebase)の9.8〜9.9点の欠陥を「緊急」として追加しました。緊急は8件から9件になりました。 Microsoftのクラウド2件(Azure Kubernetes Configuration Service、Entra アプリケーション プロキシ。いずれも10.0点)を「作業なし」で追加しました。Microsoft側で修正済みのサービスです。 NVDの集計期間を日本時間の10/23 0:00からに揃え直しました。これに伴い件数は Critical 7件・High 26件に変わっています(第2版までは集計の起点がずれていたため少なく出ていました)。 LiteLLM・Hugging Face Datasets・Aider・CISAの悪用確認リストは変化なしです。Datasets と Aider の修正版は引き続き出ていません。
- 第2版 23:00 HPE Aruba(AOS-8/AOS-10)の最大深刻度の欠陥8件を「緊急」として追加しました。緊急は7件から8件になりました。 WordPress Prime Moverの修正版 2.2.2 が出たため、対策を「無効化を検討」から「2.2.2へ更新」に改めました。 LiteLLMは、別の脆弱性が10/27に開示予定と公式に告知されたため追記しました。推奨は引き続き 1.106.2 以前への固定です。 PHPは、10/21修正分への攻撃が修正公開の4日前(10/17)から始まっていたとの報告と、新しい欠陥は次回の定期リリースで修正予定であることを追記しました。 NVDの件数(Critical 1件・High 13件)とCISAの悪用確認リスト追加(2件)は第1版から変化なしです。Hugging Face Datasets と Aider の修正版も、まだ出ていません。
- 第1版 22:36初回公開。NVD・CISA・各社公式情報を22:36(日本時間)に取得した内容でまとめました。
AI開発の道具そのものが攻撃の入口に。LiteLLMの汚染版と、悪用中の2製品に急ぎ対応を
LLMの呼び出しに広く使われるPythonライブラリ「LiteLLM」で、正規の配布経路から不正な版が配られました。入れただけで認証情報が盗まれます。米国CISAは、ファイル共有のNextcloud向け部品とSD-WAN管理製品の2件を「悪用を確認済み」として追加しました。10/21に公表されたNode.jsとPHPの欠陥にも、攻撃の実証や新たな問題が見つかっています。無線LANのHPE Arubaではログインなしで乗っ取られる欠陥(10.0点)が8件、コンテナ基盤のIncusやWasmtimeでも9.9点の欠陥が公表されました。
悪用確認済み・9点以上。使っていれば即日
AI開発ツールとRuby・各種ライブラリ
国内製品(JVN公表分)
Microsoftのクラウド(提供元で修正済み)
今日やること 3つ
- LiteLLM 1.107.0 が開発端末・CI・コンテナに入っていないかを調べる。入っていたら削除だけで済ませず、関係するAPIキーとクラウドの認証情報をすべて作り直す。
- Nextcloud(Collabora内蔵版)とArista VeloCloud を社内・納品先で使っていないか確認し、使っていれば今日中に更新する。どちらも攻撃が始まっています。
- Node.js・Pythonのサービス は、Node.js 10/21版への更新に加え、PythonのBrotliライブラリとコンテナイメージも作り直す。PHPのサイトは設定変更(下記)を入れる。
経営・技術責任者が判断すること
CTO・CIO・CAIOの方向けに、今週の動きから読み取れる論点をまとめました。
AI開発基盤のサプライチェーン管理CAIO・CTO
LiteLLMの件は、約5か月前に漏れた鍵が失効されずに残っていたことが発端でした。10/27には別の脆弱性の開示も予告されています。AI関連のOSSは更新が速く、最新版を自動で取り込む運用が多い分野です。バージョン固定、取り込み前の検証、APIキーの定期失効を、AI案件の標準ルールに入れる時期です。
公表から悪用までの時間が短いCIO・CTO
Aristaの欠陥は公表の翌日に、Nextcloud向け部品は公表の9日後に「悪用確認済み」になりました。月1回の定例パッチでは間に合いません。緊急度の高い更新は24〜72時間で当てる、という社内の目安を決めておくと現場が迷いません。
納品先への説明責任事業責任者
Nextcloud、WordPress、SD-WANは受託案件で納品していることが多い製品です。保守契約の有無にかかわらず、該当しそうな顧客を洗い出し、連絡の要否を今週中に決めておくと、後から問い合わせを受けたときに慌てずに済みます。
重大度の見方
CVSS(0〜10点)と「実際に悪用されているか」で4段階に分けています。
9.0点以上、または悪用確認済み。乗っ取りや情報流出に直結。使っていれば即日対応
7.0〜8.9点、または条件付きで深刻。今週中に対応
4.0〜6.9点。次回の定期更新で対応
提供元が修正済み。当社側の作業は不要
脆弱性ごとの内容と対策
脆弱性ではなく配布経路の乗っ取りのため、点数はありません
- 内容
- 漏えいしたまま失効されていなかった鍵から配布の仕組みを乗っ取られ、不正な1.107.0が公開された。Pythonが起動するだけで動き、import しなくても実行される。Docker Hub・GHCRのイメージも汚染。
- 影響
- SSH鍵、クラウドの認証情報、npm/PyPIのトークン、LLMのAPIキーが盗まれ、外部から命令を受け取る裏口も入る。顧客環境まで被害が広がるおそれ。
- 対策
- 1.107.0 や10/21前後の latest イメージの有無を確認。見つかったら Python の起動ファイルも含めて削除し、関係するキーを全部作り直し、環境を再構築。当面は 1.106.2 以前に固定
- 続報
- 第2版 公式は、別の脆弱性を10/27に開示予定と告知。10/24にPyPIへ出た 1.103.8〜1.106.3 は修正内容が公表されていないため、採用は保留が無難。第3版時点で追加の公式発表はなし。
- 出典
- LiteLLM 公式:侵入経路の公表 LiteLLM 公式:インシデント告知(10/27開示予定の記載) Microsoft Security Blog(10/23) The Hacker News
確認する人:開発責任者、AI基盤・LLMアプリの担当チーム
- 内容
- Nextcloudで文書を共同編集する部品(richdocumentscode)に欠陥。再起動直後など特定の状態のとき、ログインなしで外部からOSのコマンドを実行される。9〜10月に実際の攻撃と裏口の設置が報告されている。
- 影響
- 社内のファイル共有サーバーが丸ごと乗っ取られ、保存した文書が流出するおそれ。
- 対策
- 26.4.303 以降へ更新(単体で動かす Collabora Online サーバーは対象外)
- 出典
- NVD:CVE-2026-110447 Nextcloud 公式フォーラム The Hacker News(CISA追加の報道)
確認する人:社内情シス、Nextcloudを納品した案件の担当
- 内容
- 拠点間ネットワーク(SD-WAN)を管理するサーバーの欠陥。閲覧専用の最下位アカウントからでも、最上位の管理権限を奪える。Arista自身が悪用を確認している。
- 影響
- 全拠点のネットワーク設定を乗っ取られ、通信停止や盗聴につながるおそれ。
- 対策
- 5.2.3.18 / 6.1.3.10 / 6.4.2.12 以降へ更新。それまでは管理画面への接続元を制限(クラウド版はベンダー側で修正済み)
- 出典
- Arista Security Advisory 0199 NVD:CVE-2026-114625
確認する人:インフラ担当、SD-WANを運用する顧客案件の担当
- 内容
- 10/21のNode.js修正分の1つ。圧縮データを展開する処理の欠陥で、公式のNode.js上で不正なプログラムを動かせることが実証された。同じ欠陥がBun、PythonのBrotli、Envoy、Istioにも及ぶと判明。悪用の報告は現時点でない。
- 影響
- 細工した圧縮データを受け取るだけでサーバーを乗っ取られるおそれ。Pythonは requests や httpx が自動で展開するため、自社コードで使っていなくても対象になる。
- 対策
- Node.js 22.23.4 / 24.22.1 / 26.12.1、Bun 1.4.4、Python Brotli 1.2.1・brotlicffi 1.2.1.0 へ更新し、再起動とイメージ再作成
- 出典
- Node.js 公式:October 2026 Security Releases Red Hat:CVE-2026-111497 The Hacker News
確認する人:Node.js と Python のサービスを持つ全チーム
点数は公表されていません。攻撃の試みが急増しているため緊急扱い
- 内容
- 10/21修正分とは別に、特殊な設定のサーバーで不正なプログラムを実行される欠陥が見つかった。修正版はまだない。10/21修正分(CVE-2026-109618/109619)を狙う攻撃の試みは数百万件規模に増えている。
- 影響
- WordPressやECサイトの改ざん、乗っ取り。成功例は現時点で確認されていない。
- 対策
- 10/21の修正版(8.5.12 / 8.4.27 / 8.3.36 / 8.2.35)を適用したうえで、設定 session.upload_progress.enabled=0 を入れる
- 続報
- 第2版 Amazonは、10/21修正分への攻撃が修正公開の4日前(10/17)から始まっていたと報告。新しい欠陥は次回の定期リリースで修正予定で、それまでは上記の設定で回避する。
- 出典
- BleepingComputer:PHPの回避策 BleepingComputer:Amazonの報告 PHP 公式(10/23) JPCERT/CC 注意喚起 The Hacker News
確認する人:WordPressなどPHP案件の保守担当
- 内容
- EPS画像の処理で外部のコマンドを実行される欠陥など3件。機械学習の前処理や画像アップロード機能で広く使われる。悪用は確認されていない。
- 影響
- 画像を受け付けるサービスや学習パイプラインのサーバーを乗っ取られるおそれ。
- 対策
- 13.0.0 へ更新しコンテナを再作成(Python 3.11 以上が必要)。すぐ更新できない場合は Ghostscript を外す
- 出典
- Pillow 公式アドバイザリ The Hacker News
確認する人:Python・AIチーム
- 内容
- バックアップ用の Prime Mover(2.2.1以前)は、ログインなしでコメント欄に仕込まれたデータが、管理者の復元作業時に実行される(9.8)。aBlocks(2.17.0以前)と User Profile Builder(4.0.3以前)は、権限の低いユーザーが編集者権限を得られる。
- 影響
- 顧客サイトの改ざん、管理権限の乗っ取り。
- 対策
- Prime Mover は 2.2.2 へ更新(管理者がエクスポート・復元をする前に)。aBlocks と User Profile Builder も最新版へ更新
- 続報
- 第2版 Prime Mover の修正版 2.2.2 が公開された。NVD上の影響範囲表記はまだ更新されていない。
- 出典
- WordPress.org:Prime Mover(2.2.2 の変更履歴) NVD:CVE-2026-115806 Wordfence NVD:CVE-2026-110018
確認する人:WordPress案件の保守担当
点数は CVE-2026-79844 にHPEが付けた値です。残り7件の点数は確認できていません
- 内容
- 無線LANコントローラーやゲートウェイのOSに、ログインなしで認証をすり抜けたり、不正なプログラムを実行されたりする欠陥が8件。72件の修正の一部として公表された。悪用と攻撃手順の公開は確認されていない。
- 影響
- 社内や店舗の無線LANを管理する機器を乗っ取られ、通信の盗聴や社内ネットワークへの侵入口になるおそれ。
- 対策
- HPEのアドバイザリ(hpesbnw05162)に記載の修正版へ更新。それまでは管理画面への接続を専用ネットワークやファイアウォールで制限
- 続報
- 第3版 NVDにHPE付与の点数(10.0)が掲載された。CVE-2026-79844 の影響範囲は AOS-10 の 10.8.0.0〜10.8.1.1、10.7.0.0〜10.7.2.6、10.4.0.0〜10.4.1.13。米CISAの評価は「悪用なし・自動化可能・影響は全面的」。
- 出典
- HPE 公式アドバイザリ hpesbnw05162 NVD:CVE-2026-79844 BleepingComputer:HPE AOSの修正
確認する人:社内・顧客のネットワーク機器の管理者
最高値(Incus・Wasmtime の9.9)を表示。Bytebase は9.8
- 内容
- コンテナ・仮想マシン管理の Incus は、細工したバックアップや移行データを取り込むとホスト側にファイルを書き込まれる欠陥が2件。WebAssembly実行環境の Wasmtime は、不正な部品を動かすとサンドボックスの外に出られるおそれ。DB運用ツールの Bytebase(0.12.0〜1.0.0)は、ログインなしで任意のユーザーになりすませる。悪用は確認されていない。
- 影響
- コンテナを置いたホストやサンドボックスの外側まで乗っ取られるおそれ。AIエージェントのコード実行環境に Wasmtime を使っている場合は特に注意。
- 対策
- Incus 6.0.7 / 7.0.2 / 7.5.0、Wasmtime 48.0.4 / 49.0.2、Bytebase 1.0.1 以降へ更新
- 出典
- Incus 公式アドバイザリ(CVE-2026-115375) Incus 公式アドバイザリ(CVE-2026-115377) Wasmtime 公式アドバイザリ Bytebase 公式アドバイザリ NVD:CVE-2026-115384
確認する人:インフラ・プラットフォーム担当、AIエージェント実行基盤の担当
- 内容
- 5.1.0以前で、pandas形式のデータセットとして pickle ファイルを読み込むと、中に仕込まれたプログラムが実行される。攻撃手順は公開済み。
- 影響
- 外部から入手したデータセットを読み込むだけで、学習環境が乗っ取られるおそれ。
- 対策
- 10/24 23:40時点で修正版は未公開(修正PRはレビュー前のまま未マージ)。それまで出どころ不明の pickle 形式データセットを読み込まない
- 出典
- NVD:CVE-2026-57845 修正PR #8879 VulnCheck
確認する人:機械学習・データ基盤の担当
- 内容
- 0.86.2以前は、リポジトリに置かれた設定ファイルを確認なしで読み込み、そこに書かれたコマンドを実行してしまう。
- 影響
- 外部のリポジトリを開いただけで、開発者の端末が乗っ取られるおそれ。
- 対策
- 10/24 23:40時点で修正版は未公開。外部・顧客提供のリポジトリでは Aider を使わない
- 出典
- NVD:CVE-2026-115726 Aider GitHub Issue
確認する人:AIコーディングツールを使う開発者全員
Ruby独自の点数はありません。GitLabの欠陥の根本原因です
- 内容
- 先週のGitLabの欠陥(10.0点)の原因がRuby本体にあった。利用者の入力から正規表現を組み立てる処理を持つRubyアプリ全般で、不正なプログラムを実行されるおそれがある。
- 影響
- Rails製の業務システムやWebサービスの乗っ取り(該当する処理がある場合)。
- 対策
- Ruby 4.0.9 / 3.4.12 / 3.3.13 へ更新。3.2はサポート終了で修正なし。タイムアウト設定では防げない
- 出典
- Ruby 公式(10/23) The Hacker News
確認する人:Ruby/Rails案件の担当
- 内容
- Node.jsの @hapi/content(6.0.1〜6.0.2)に処理を停止させられる欠陥(7.5)。産業機器向け通信ライブラリ open62541(1.5.0〜1.5.6)にも欠陥(8.1)。
- 影響
- Webサービスの停止。IoT・製造業案件では機器通信への影響。
- 対策
- @hapi/content 6.0.3、open62541 1.5.7 へ更新
- 出典
- NVD:CVE-2026-115728 NVD:CVE-2026-116014
確認する人:Node.js案件・IoT案件の担当
- 内容
- 国産の業務アプリ作成ツール。特定のLDAP連携設定では、ログインIDが分かればパスワードなしでログインできる。
- 影響
- 業務データの閲覧・改ざん。
- 対策
- 1.5.9.1 へ更新
- 出典
- JVN#82312317
確認する人:プリザンターを社内・顧客で運用している担当
- 内容
- 2.20.0〜2.31.0 に、画面上で不正なスクリプトを動かされる欠陥(XSS)。
- 影響
- LINEミニアプリ利用者の情報窃取や偽画面の表示。
- 対策
- 2.31.1 へ更新
- 出典
- JVNVU#91023667
確認する人:LINEミニアプリの受託案件の担当
- 内容
- Azure Kubernetes Configuration Service に認証のない重要機能が、Entra アプリケーション プロキシ(旧 AAD App Proxy)に認証の不備があり、外部から権限を奪える欠陥だった。
- 影響
- Microsoftが運用するクラウド側の欠陥で、NVDでも「提供元だけが運用するサービス」と分類されている。
- 対策
- 提供元が運用するサービスのため、利用者側の作業は不要とみられる(MSRCの本文は未確認)。顧客から問い合わせがあればこの旨を回答
- 出典
- MSRC:CVE-2026-83938 MSRC:CVE-2026-97785 NVD:CVE-2026-83938
確認する人:Azure・Microsoft 365 の管理者(念のため把握のみ)
AIを使った攻撃と、AI開発基盤への攻撃
LiteLLMの事例(10/21〜24)と、JPCERT/CCの注意喚起更新(10/23)
今週は「AIが攻撃に使われる」動きと「AIを作る道具が狙われる」動きが同時に出ました。JPCERT/CCは国内向けの不正アクセス注意喚起を更新し、AIを使ったペネトレーションテスト基盤を悪用した攻撃の試みを新たな事例として追加しました。LiteLLMの件は、LLMアプリの開発で広く使われる部品が乗っ取られた事例です。
LiteLLMの汚染版は、アプリの中で使っていなくても、Pythonが起動しただけで動く仕組みでした。開発者の端末、CI、本番のコンテナのどこに入っていても被害の対象になります。
LiteLLMの攻撃の流れ
- 5月に公開リポジトリへ漏れたマスターキーが、失効されないまま残る
- 攻撃者がそのキーでGitHubのトークンを入手し、リリースの仕組みを乗っ取る
- 正規の配布経路(PyPI・Docker Hub・GHCR)から汚染版 1.107.0 が配られる
- インストールした環境で、Python起動時に認証情報が盗まれ、裏口が設置される
AI案件の責任者がすぐ確認すること
- LiteLLM 1.107.0、または10/21前後に取得した latest イメージが使われていないか
- LiteLLMの10/27の脆弱性開示に備え、担当者と更新の段取りを決めてあるか
- LLMのAPIキーやクラウドの鍵に、利用期限と定期的な失効の仕組みがあるか
- AI関連ライブラリをバージョン固定し、自動で最新版を取り込まない設定になっているか
- AIエージェントにコードを実行させる環境(Wasmtime などのサンドボックス)の版数を把握しているか
- 自社・顧客のアクセスログを、JPCERT/CCが公開した攻撃元IPと照合したか
出典: JPCERT/CC 注意喚起(AT-2026-0030、10/23更新) / LiteLLM 公式 / Microsoft Security Blog
担当ごとのやること
経営・事業責任者判断と顧客対応
- 緊急の更新では、業務やサービスの一時停止を許可する
- Nextcloud・WordPress・SD-WANの納品先への連絡要否を決める
- AI案件の受託契約に、依存ライブラリ管理の責任範囲を明記する
CTO・CAIO開発・AI基盤
- LiteLLMの混入調査を全チームに指示し、結果を今日中に集める
- AI関連OSSのバージョン固定と鍵の定期失効を標準ルールにする
- 外部リポジトリでAIコーディングツールを動かす際のルールを決める
CIO・情シス社内システム
- Nextcloud(Collabora内蔵版)とArista製品の有無を確認する
- HPE Aruba の無線LAN機器と、Incus などのコンテナ基盤の版数を確認する
- 緊急パッチの適用目安(24〜72時間)を運用に組み込む
- JPCERT/CCの攻撃元IPとアクセスログを照合する
全社員日常の行動
- 出どころ不明のデータセットやリポジトリを業務端末で開かない
- APIキーやパスワードをチャットや公開リポジトリに貼らない
- 不審なログイン通知が来たら情シスへ連絡する
今回の集計
NVD・CISAのデータを2026年10月24日23:40(日本時間)に再取得した時点の件数です。第3版から、NVDの集計期間を日本時間の10/23 0:00〜10/24 23:45に揃えました。NVDへの登録は進行中のため、件数は今後増えます。
| 区分 | 件数 | 内訳・備考 |
|---|---|---|
| NVD 新規公開(Critical) | 7件 | Prime Mover(9.8)、Incus 2件(9.9)、Wasmtime(9.9)、Bytebase(9.8)、Microsoft のクラウド2件(10.0)。第2版の1件から、集計期間の見直しで6件増 |
| NVD 新規公開(High) | 26件 | Hugging Face Datasets、Aider、@hapi/content、open62541 などを含む。第2版の13件から、集計期間の見直しで13件増 |
| CISA 悪用確認リスト追加 | 2件 | CVE-2026-110447(Collabora/Nextcloud)、CVE-2026-114625(Arista)。いずれも10/23追加、米政府機関の対応期限は10/26。第2版から変化なし |
| 前回レポートの続報 | 3件 | Brotli(Node.js関連)、PHP、Ruby(GitLab関連) |
| 第3版での追加・更新 | 3件 | コンテナ・実行基盤のOSS と Microsoft のクラウドを追加。HPE Aruba の点数と影響範囲を更新 |
| JPCERT/CC・JVN | 新着なし | 10/24付けの新着はなし(最新は10/23) |
| 確認できなかったもの | - | HPE Aruba の CVE-2026-79845〜79851 の個別の点数。Microsoft のMSRCページは本文を取得できず、内容はNVDの登録情報で確認。10/22〜24のChrome、Apple、Fortinet、Ivantiの新規勧告は公式情報で確認できず |