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#セキュリティレポート 2026/11/06

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更新履歴(2026年11月6日)

レポート作成日時:2026/11/06 00:28(第1版)|最終更新日時:2026/11/06 02:28(第3版)

主な変更

  • 第3版 02:28 追加(カード):AI 関連の新カード。OpenHuman(AI エージェントのアプリ)の 10 件(承認なしの cron 実行 9.8、承認なしの node_exec 9.0 ほか。いずれも GitHub の評価)、Cocos AI の 2 件(9.1、7.2)、AWS GluonTS のパストラバーサル(8.4)、stable-diffusion.cpp・h5io・ESPectre の 4 件。OpenSSH(musl・PAM なしの Linux)の認証回避(8.1)、ModSecurity の WAF 回避(8.6)と応答検査の飛ばし(8.6)、musl libc の正規表現の整数溢れ(8.1)のカード。一覧のみのカード:GDB・gdbserver の 5 件(最大 8.8)、ntopng(8.8)、ASN1SCC の 2 件(各 8.1)、Metasploit の msf-ws(7.8)、MariaDB(8.0)。 続報:Red Hat Build of Keycloak に 8 件が追加された(認証回避 8.1 が 2 件、DoS 系 7.5 が 6 件、いずれも Red Hat の評価。11/05 17:17〜17:18 UTC に NVD へ)。第1版の SAML 署名検証の回避(CVE-2026-117691)の修正版は、引き続き未確認。 KEV:照会(11/03〜11/05 17:30 UTC)は 2 件のまま。WordPress Core(CVE-2026-119977、期限は今日 11/06)と Apple の CVE-2024-27834(期限 11/18)。新規なし。 確認した範囲:NVD の公開日(11/05 16:17〜17:18 UTC、日本時間 11/06 01:17〜02:18)。Adobe の予約 ID の取り下げ(Rejected)は載せていない。更新日の照会(11/05 16:00〜17:30 UTC、CVSS 3.1・CRITICAL)は第2版の CXF 2 件のみで、新規なし。CXF・Keycloak の個別の API 記録に加え、ModSecurity(CVE-2026-104269)、musl(CVE-2026-107891)、Cocos AI(CVE-2026-119344)、Keycloak(CVE-2026-112208)、OpenSSH(CVE-2026-123158)の個別記録を API で開いた。ほかは一覧の記載による。点数は多くが Secondary(GitHub・MITRE など)の評価で、NVD の分析は未了。 今回見ていないもの:AWS・MSRC・Ubuntu・Debian・Cisco・Fortinet・Palo Alto のフィード、oss-security、JVN、ZDI、GitHub Advisory、osv、JPCERT/CC、CERT/CC、Project Zero、Linux カーネルの告知、報道(tier D)。ModSecurity・Cocos AI・OpenSSH の GitHub アドバイザリは参照先で、本文は開いていない。 タグ:get_report の戻り値にタグが含まれていなかったため、今回の本文全体から付け直した。products は 10 件の上限のため、Cocos AI と VitaFit を外した。 未確認:Keycloak の修正版、OpenHuman と一覧のみの項目の個別記録の内容、musl の修正版(影響は 1.2.7 未満との記載のみ)、OpenSSH の公開済みの再現コードの内容(参照先に再現用のリポジトリがあると NVD にあるが、開いていない)。
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  • 第2版 01:28 追加(カード):Apache CXF の OAuth2 モジュールの 2 件(CVE-2026-50628:IP 制限の判定が逆で 9.8、CVE-2026-50627:トークンの宛先(aud)を検査せず 9.1。4.2.2・4.1.7・3.6.12 で修正)。VitaFit のクラウド API の 2 件(CVE-2026-54384 が 9.8、CVE-2026-54378 が 9.6、ともに VulnCheck の評価)。一覧のみのカード:SDL_mixer の 2 件(各 8.5)と mpv(7.7)。 経緯:CXF の 2 件は 6 月 12 日の公開で、11/05 16:04〜16:18 UTC(日本時間 11/06 01:04〜01:18)に NVD が分析を終え、点数が付いた。VitaFit の 2 件は 11/04 公開で、11/05 15:15 UTC に更新された。いずれも更新日の照会で拾った。過去のレポートでの掲載の有無は照合していない。 続報:なし。第1版のカード(Juneau、Keycloak、AI 基盤・エージェント、一覧のみ、OFBiz・Sling)に、新しい動きは見つからなかった。Keycloak の修正版はまだ記載がなく、未確認のまま。 KEV:照会(11/04〜11/05 16:30 UTC)は Apple の CVE-2024-27834(11/04 追加、期限 11/18)の 1 件のみで、新規なし。WordPress Core(CVE-2026-119977、11/03 追加、期限は今日 11/06)は第1版からの継続。 確認した範囲:NVD の公開日(11/05 15:25〜16:30 UTC)は、Adobe の予約 ID の取り下げ(Rejected)が 254 件あり、その分は載せていない。それ以外で CVSS 3.1 が HIGH のものは SDL_mixer の 2 件と mpv の 1 件、CRITICAL は 0 件。更新日の照会は CVSS 3.1・CRITICAL で行い、CXF 2 件、VitaFit 2 件、GLib の CVE-2025-14087(第1版で既出の古い CVE の更新)が出た。CVSS 4.0 の CRITICAL の照会は 0 件。公告は、CXF の 2 件と VitaFit の CVE-2026-54384 の NVD の個別記録(API)を開いた。 公告・フィード:AWS のセキュリティ速報の最新は 2026-170-AWS(11/04)のままで新着なし。oss-security の最新は 11/04 のまま。JVN の最新は JVN#55454512(SHIRASAGI、11/05 14:00)のまま。ZDI の公開フィードの最新は 11/04 の ZDI-26-874(Ashlar-Vellum Cobalt、7.8)のまま。GitHub Advisory(reviewed・critical)の最新は 11/03 の @enspirit/elo のまま。 今回見ていないもの:MSRC、Ubuntu・Debian、Cisco・Fortinet・Palo Alto のフィード、osv、JPCERT/CC、CERT/CC、Project Zero、Linux カーネルの告知、報道(tier D)。Apache のメーリングリストは WebFetch で本文が取れず、CXF の告知は開けていない。 タグ:get_report の戻り値にタグが含まれていなかったため、今回の本文全体から付け直した。 未確認:CXF の悪用状況(CISA の SSVC は悪用なし)、Red Hat の Camel 製品の判定、VitaFit の修正の状況(NVD は Deferred、公式の修正の記載なし)、SDL_mixer と mpv の個別記録の内容。
  • 第1版 00:28 追加(カード):Apache Juneau(Java のマイクロサービス基盤)の 9 件(Apache が付けた 4.0 の評価で最大 10.0、9.2.1 で修正)。Red Hat Build of Keycloak の SAML 署名検証の回避(CVE-2026-117691、Red Hat の評価 3.1 で 9.1、修正版は未確認)。AI 基盤・エージェント系の DB-GPT、AgentScope、Internet of Agents(最大 8.3、いずれも公開済みのエクスプロイトあり、修正版は一部のみ)。一覧のみのカード:ThinLinc(8.8)、Quarkus(7.7)、Eclipse BaSyx Helm Charts、vault-java-driver、Kobikom、Trellix DLP、WordPress の Security For WooCommerce。点数なしのカード:Apache OFBiz(31 件)と Apache Sling Engine(3 件)。 続報:なし。前日(11/05 第11版)までのカードに、新しい動きは見つからなかった。 KEV:照会(11/02〜11/05 15:30 UTC)は 2 件のまま。WordPress Core(CVE-2026-119977、11/03 追加、期限は今日 11/06)と、Apple の CVE-2024-27834(11/04 追加、期限 11/18)。どちらも 11/05 のレポートで掲載済みのため、再掲していない。 確認した範囲:NVD の公開日(11/05 07:30〜15:30 UTC、日本時間 16:30〜24:30)は 88 件。うち 7.0 以上で載せたのは上の系統。更新日の照会(同じ時間帯、CRITICAL・3.1)の新規は、Keycloak の 1 件のみ。ほかは古い CVE の更新(AnyDesk の CVE-2025-27918、GLib の CVE-2025-14087、VitaFit、Kyverno)で、載せていない。載せなかったのは、7.0 未満(Fileorbis 6.1、Dokan 2.2、ansible-core 5.5、Symfony HttpClient 2.3、pardus-usb-formatter 6.6、DB-GPT の 123020 が 6.3 など)と、点数のない Android アプリ 4 件(FreeReels、Chewy、NewsBreak、ReelShort)。取得は WebFetch の要約で、点数は要約の記載による。 公告の確認:NVD の個別記録(CVE-2026-73098、123018、123022、117691)を API で開いた。AWS のセキュリティ速報(2026-168-AWS、2026-152-AWS、2026-167-AWS)を開いたが、3 件とも 11/04 のレポートで掲載済みだったため再掲していない。AWS のフィードの最新は 2026-170-AWS のままで、新着なし。Apache Juneau の告知(lists.apache.org)、DB-GPT・AgentScope の GitHub、VulDB は NVD の参照先で、本文は開いていない。 oss-security・JVN・GitHub Advisory・ZDI:oss-security は 11/05・11/06 の投稿がまだなく、最新は 11/04 のまま。JVN の最新は JVN#55454512(SHIRASAGI、11/05 14:00)で新規なし。GitHub Advisory(reviewed・critical)の最新は 11/03 の @enspirit/elo のまま。ZDI の公開フィードの最新は 11/04 の ZDI-26-874(Ashlar-Vellum Cobalt、7.8)で、必ず確認する製品に当たるものはない。ZDI-26-867(Cisco Snort、9.8)は 11/03 公開で、今回は個別に開いていない。 今回見ていないもの:MSRC、Ubuntu・Debian、Cisco・Fortinet・Palo Alto のフィード、osv、JPCERT/CC、CERT/CC、Project Zero、Linux カーネルの告知、報道(tier D)は今回の確認では見ていない。 タグ:当日の第1版のため、本文全体から付けた。 未確認:Keycloak の修正版(Red Hat の Errata)、Juneau の個別 CVE の悪用状況と、4.0 の評価が NVD の分析で変わるか、AgentScope 123022・123024 と Internet of Agents の修正版、ThinLinc の系統別の修正版以外の公告本文、Kobikom と Trellix の影響範囲。

前日のレポート(11/5)からの変化(役割別)

情報システム担当

  • 新規の緊急:Apache Juneau:HTML chrome の変数が未エスケープで XSS(CVE-2026-96677):解消方法は公告で確認
  • 新規の緊急:Apache Juneau:応答ヘッダーへの CRLF 注入(CVE-2026-73117):解消方法は公告で確認
  • 新規の緊急:Apache Juneau:RestClient がリダイレクト先に認証ヘッダーを引き継ぐ(CVE-2026-73116):解消方法は公告で確認
  • 新規の緊急:Apache Juneau:エラー応答に内部例外情報が含まれる(CVE-2026-73101):解消方法は公告で確認
  • 新規の緊急:Apache Juneau:サーバーエラー時に認証ヘッダーがログに平文で残る(CVE-2026-73100):解消方法は公告で確認
  • ほかに新規の緊急が 9 件あります。(CVE-2026-73099、CVE-2026-73098、CVE-2026-121489、CVE-2026-50628、CVE-2026-54384 ほか)

エンジニア

  • 新規 37 件のうち、CVSS が未公表のものは 6 件、NVD で裏取りできていない ID は 0 件です。(CVE-2026-92887、CVE-2026-114277、CVE-2026-103866、CVE-2026-103864、CVE-2026-103863 ほか)
  • CVE-2026-123018:DB-GPT:CodeAction の execute_code で遠隔コード注入/CVSS 8.3
  • CVE-2026-123022:AgentScope:MCP Workspace API の command 引数を検証せず OS コマンド注入/CVSS 7.3
  • CVE-2026-96677:Apache Juneau:HTML chrome の変数が未エスケープで XSS/CVSS 10.0
  • CVE-2026-73117:Apache Juneau:応答ヘッダーへの CRLF 注入/CVSS 10.0
  • CVE-2026-73116:Apache Juneau:RestClient がリダイレクト先に認証ヘッダーを引き継ぐ/CVSS 10.0

経営者

  • 新たに掲載した脆弱性は 37 件です(緊急 14 件・高 17 件)。前回から続いているものは 1 件です。

レポート作成日時:2026/11/06 00:28|最終更新日時:2026/11/06 02:28|対象期間:2026/11/05 00:00〜11/06 02:28(日本時間)。前日 11/05 のレポートに載せた後の動きを中心に確認

Apache Juneau の 9 件、Apache CXF の OAuth2、Keycloak に加え、AI エージェントの OpenHuman(最大 9.8)と OpenSSH の認証回避(8.1)が出た

前日の最終版(11/05 16:28)以降、NVD に載った新着を追っている。第1版・第2版の掲載は、Java の Apache Juneau 9 件(Apache の評価で最大 10.0、9.2.1 で修正)、Red Hat の Keycloak の SAML 署名検証の回避(9.1)、Apache CXF の OAuth2 の 2 件(9.8・9.1)、VitaFit の認証回避(9.8)、DB-GPT・AgentScope などの AI 基盤。第3版の追加は次のとおり。AI エージェントのアプリ OpenHuman で、承認なしに定期実行ジョブを作れる件(9.8)など 10 件が一度に載った(GitHub の評価)。Keycloak は、認証回避 2 件(各 8.1)と DoS 系 6 件が追加された。Linux では、Alpine など musl 系の OpenSSH で、256〜1024 文字の任意のパスワードが通る場合がある(8.1。10.6p2 で修正)。WAF の ModSecurity は、検査を回避される 2 件(各 8.6)で、3.0.17 が出ている。AWS の機械学習ライブラリ GluonTS のパストラバーサル(8.4)も載った。KEV の新規はなく、WordPress Core(CVE-2026-119977)の対応期限は今日 11/06 のままである。NVD の分析は多くが未了で、点数は暫定。

重大度別の件数

緊急(9.0 以上、または悪用確認済み)

5

Apache Juneau(9 件・暫定)、Keycloak(第3版で 8 件追加)、Apache CXF(2 件)、VitaFit(2 件)、AI エージェント・基盤(OpenHuman ほか)

高(7.0〜8.9)

5

DB-GPT・AgentScope・Internet of Agents、OpenSSH・ModSecurity・musl、ThinLinc・Quarkus ほか(一覧のみ)、SDL_mixer・mpv(一覧のみ)、GDB・ntopng ほか(一覧のみ)

中(4.0〜6.9)

0

7.0 未満は、必ず確認する製品のみ載せている。今回は該当なし

点数なし

1

Apache OFBiz、Apache Sling Engine

今日やること

  1. WordPress を使う受託サイトの版を確かめ、7.1.4 以降へ上げる。CISA の KEV の期限は今日 11/06 で、前日のレポートから続く最優先の件。

  2. Java 案件で Apache Juneau(juneau-marshall など)と Apache CXF(cxf-rt-rs-security-oauth2)を使っていないかを、依存関係の一覧で調べる。Juneau は 9.2.1、CXF は 4.2.2・4.1.7・3.6.12 のいずれか(使っている系統)へ上げる。Keycloak を Red Hat の製品として使っていれば、SAML の HTTP-Redirect 連携と Organization ログインの有無を確かめ、Red Hat の公告で修正版を追う。

  3. Alpine Linux など musl 系のコンテナや踏み台で sshd を動かしていないかを洗い、OpenSSH 10.6p2 以降を確かめる。あわせて、AI エージェントの検証環境で OpenHuman、DB-GPT、AgentScope、Internet of Agents が動いていないかを調べ、外から届く入口を閉じる。

経営・技術責任者が判断すること

CTO・CAIO 向け技術責任者

AI エージェントの基盤は、「外から来た値をそのまま信じる」実装が続いた。AgentScope は MCP サーバーの起動コマンドを検証せずに実行し、DB-GPT は LLM が生成したコードを実行する機能が外から呼べた。第3版では OpenHuman が加わった。チャネル経由で承認なしに cron ジョブを作れる(9.8)、外部 MCP サーバーの説明文でプロンプトインジェクションが起きる(8.3)など、エージェントの承認の仕組みそのものが迂回される類の不備が並ぶ。点数は GitHub の評価で暫定だが、AI エージェント基盤を案件に採用する際は、修正版が出るまでの運用(入口の遮断、設定の書き換え権限の限定、承認ゲートの動作確認)を、採用前の確認項目に入れたい。Apache Juneau と Apache CXF は、REST・OAuth2 の共通部品の設計の甘さが目立つ。使う側から見えにくいため、依存関係の棚卸しを先に済ませたい。

CIO・情シス向け情報システム責任者

Keycloak は、他のアプリのログインを束ねる認証基盤である。第3版で、組織(Organization)機能のログインで残ったフラグから認証を回避される件(8.1)と、UMA のポリシーが他人のリソースに適用される件(8.1)が加わり、第1版の SAML 署名検証の回避(9.1)と合わせて 3 件が認証・認可の突破に当たる。自社や顧客先で Red Hat Build of Keycloak を運用していれば、使っている機能(SAML、Organization、UMA)を確かめ、Red Hat の公告で修正版を追う段取りを組みたい。それまでの間は、管理画面と入口の到達範囲の確認、不審なログインの監視が現実的な手当てになる。Alpine Linux をコンテナの土台にしている場合、sshd を載せたイメージが残っていないかも洗っておきたい。

経営・事業責任者経営企画を含む

今日は WordPress Core の KEV の期限日にあたる。受託サイトの更新が済んでいるかを、技術責任者に朝のうちに確認したい。AI エージェント基盤の件は、修正版がない状態で顧客先に納めたものがないかが論点になる。納品先ごとの採用製品と版を把握しているかを、技術責任者に聞いておく。点数が暫定の項目(Juneau、Keycloak、OpenHuman など)は、NVD の分析後に優先度が変わりうる。

重大度の見方

緊急9.0 以上、または悪用確認済み
まず今日中に該当するかを調べる
高7.0〜8.9
使っていれば今週中に更新を計画する
中4.0〜6.9
通常の更新で対応。必ず確認する製品のみ載せている
点数なし点数が未公表
点数が付いたら見直す

脆弱性ごとの内容と対策

AI エージェント・基盤:OpenHuman の 10 件(承認なしの cron 実行 9.8 ほか)、Cocos AI の認証証跡の流用(9.1)、AWS GluonTS ほか緊急
CVE-2026-54143CVE-2026-54141CVE-2026-54142CVE-2026-54145CVE-2026-54146CVE-2026-54140CVE-2026-49393CVE-2026-49407CVE-2026-119344CVE-2026-119345CVE-2026-119083CVE-2026-70659CVE-2026-120499CVE-2026-102739AI関連第3版
9.8

OpenHuman の CVE-2026-54143 は CVSS 3.1 で 9.8(GitHub が付けた Secondary 評価、NVD の一覧の記載)。NVD の分析は未了で、評価は暫定。Cocos AI の 119344 は 4.0 で 9.1(GitHub、Secondary。個別の記録を開いて確認)。

内容
OpenHuman(AI エージェントのアプリ。0.57.13 未満などが対象):チャネル経由で承認なしに cron ジョブを作成・実行できる(54143、9.8)。Yuanbao の DM 経由で承認なしに node_exec が走る(54141、9.0)。バックグラウンド同期経由のプロンプトインジェクションで外部連携の操作が起きる(54142、8.7)。外部 MCP サーバーの説明文によるプロンプトインジェクション(54140、8.3)。承認ゲートが RPC トークンを承認セッション ID に流用する(54145、8.8)。認証トークンが環境変数に残る(54146、8.8、macOS)。Socket.IO ハンドラに認証がない(49393、8.4)。音声 WebSocket に認証・Origin 検証がない(49407、7.7)。ほか 2 件(各 6 点台)。Cocos AI(機密計算で AI を動かす基盤):検証の証跡が特定の機体に紐づかず、同じ検証者が信頼する別のプラットフォームの証跡を流用して認可される(119344、9.1)。接続時に一度しか認証しない(119345、7.2)。AWS GluonTS(時系列予測の Python ライブラリ):tar の展開時のリンク処理でパストラバーサル(119083、4.0 で 8.4)。stable-diffusion.cpp:不正な imatrix ファイルでヒープ破壊(70659、7.8)ほか。h5io:read_hdf5() のコード注入(120499、7.8)。ESPectre:解析ツールの NPZ 読み込みの pickle でコード実行(102739、7.8)。
影響
OpenHuman は版ごとに 0.56.0 未満、0.57.5 未満、0.57.13 未満、0.57.44 未満が対象(一覧の記載)。Cocos AI は 0.8.2 以下。GluonTS は 0.17.0 未満、h5io は 0.2.6 未満、ESPectre は 3.0.0-rc1 未満。AI エージェントを自前で動かす案件、機械学習のライブラリを使う Python 案件に関わる。悪用の報告は確認できていない。
対策
Cocos AI は 0.9.0 で修正(GitHub のアドバイザリの記載。ただし公告は、ソースの修正だけでは足りず、機密計算の脅威モデル側の見直しも要るとしている)。ほかは、一覧に「未満」と書かれた版が修正済みの境目とみられるが、公告では確認できていない。使っていれば、各プロジェクトの公告で確かめ、更新する。OpenHuman は、更新までの間、チャネルや外部 MCP サーバーの接続を絞り、承認が必要な操作が承認なしに通らないかを検証環境で確かめる(後半は当社の提案)。
続報

第3版 NVD に 11/05 16:17 UTC(日本時間 11/06 01:17)と 17:18 UTC(02:18)に載った。Cocos AI の 119344 は NVD の個別記録(API)を開いて確認した。ほかは一覧の記載による。GitHub のアドバイザリ、ACM の論文は参照先で、本文は開いていない。

出典
NVD CVE-2026-54143NVD CVE-2026-54141NVD CVE-2026-119344NVD CVE-2026-119083GitHub:Cocos のアドバイザリ(NVD の参照先・未開封)
確認する人:エンジニア・情シス(AI エージェント基盤、機械学習ライブラリを使っている場合のみ)
Apache CXF の OAuth2 モジュール:IP 制限の判定が逆(9.8)と、トークンの宛先を検査しない(9.1)。4.2.2・4.1.7・3.6.12 で修正緊急
CVE-2026-50628CVE-2026-50627第2版
9.8

CVSS 3.1 で 9.8(CVE-2026-50628、NVD の Primary 評価)。CVE-2026-50627 は NVD の Primary で 9.1。Red Hat は別の評価で、それぞれ 7.4 と 8.1。CISA の SSVC は、悪用の確認なし(exploitation: none)。

内容
Apache CXF(Java の Web サービス基盤)の cxf-rt-rs-security-oauth2 モジュール。50628:OAuthRequestFilter の IP 制限の判定が逆で、登録した IP からの正当な要求が拒否され、それ以外の IP からの要求がそのまま通る。50627:JwtAccessTokenValidator が JWT の aud(宛先)を検査せず、ある API 向けに出したトークンが別の API でも通る。
影響
CXF は 3.6.12 未満、4.0.0 以上 4.1.7 未満、4.2.0 以上 4.2.2 未満(NVD の記載)。Red Hat の Fuse 7 と JBoss Web Server 5 は影響ありと NVD に記載がある。Red Hat build of Apache Camel for Spring Boot は、記載が食い違っている。CXF で OAuth2 の保護を組んだ Java 案件が対象になる。悪用の報告は確認できていない。
対策
CXF を 4.2.2、4.1.7、3.6.12 のいずれか(使っている系統)へ更新する(NVD の記載)。IP 制限を使っている案件は、更新までの間、IP 制限を前提にしない(別の制御を足す)のが無難(後半は当社の提案)。Red Hat 製品は、Red Hat の CVE ページと Errata(RHSA-2026:37390)で確かめる。
続報

第2版 6 月 12 日に公開された記録で、11/05 16:04〜16:18 UTC(日本時間 11/06 01:04〜01:18)に NVD が分析を終え、点数が付いた。NVD の個別記録(API)を開いて確認した。第3版の更新日の照会(16:00〜17:30 UTC)でも新しい動きはない。Apache のメーリングリスト、Red Hat のページは参照先で、本文は開いていない。

出典
NVD CVE-2026-50628NVD CVE-2026-50627Red Hat:CVE-2026-50628(NVD の参照先・未開封)
確認する人:エンジニア(Java 案件の担当。CXF の OAuth2 を使っている場合のみ)
VitaFit のクラウド API:SNS ログインの認証回避で他人のセッションを取得できる(9.8)ほか 1 件(9.6)。修正の記載なし緊急
CVE-2026-54384CVE-2026-54378修正版未確認第2版
9.8

CVSS 3.1 で 9.8(CVE-2026-54384。VulnCheck が付けた評価で、NVD の記録では Primary)。CVE-2026-54378 は 3.1 で 9.6(一覧の記載)。NVD の状態は Deferred(保留)で、NVD 自身の評価はない。評価は暫定。

内容
VitaFit(Shenzhen Shine Industrial のフィットネス系アプリ)のクラウド API。54384:POST /front/login/sns/ に、被害者の Google・Facebook アカウントに紐づく識別子を送るだけで、所有の証明なしにそのアカウントのセッションを取得できる。プロフィールの閲覧・変更と、認証レコードの削除ができる(CWE-290)。54378:ログイン済みの利用者が S3 のトークン用エンドポイントから一時的な AWS 認証情報を取得し、他の利用者のファイルを読み書きできる(一覧の記載)。
影響
2026-10-30 より前のクラウド API(54384 の記録)。アプリの利用者のアカウントとファイルが対象。当社の読者企業が直接使う製品ではないが、従業員向けのヘルスケア施策などで採用していれば関わる。悪用の報告は確認できていない。
対策
NVD に修正版の記載はない。一覧の記載では「2026-10-30 より前」が対象で、それ以降は修正済みの可能性があるが、公告では確認できていない。使っていれば、提供元に修正の状況を問い合わせる。
続報

第2版 54384 は 11/04 23:17 UTC に公開、11/05 15:15 UTC に更新され、点数が付いた。54378 は 11/04 22:18 UTC の公開。54384 は NVD の個別記録(API)を開いて確認した。54378 は一覧の記載による。VulnCheck の公告と GitHub の調査資料は参照先で、本文は開いていない。

出典
NVD CVE-2026-54384NVD CVE-2026-54378VulnCheck:VitaFit の認証回避(NVD の参照先・未開封)
確認する人:情シス(VitaFit を従業員施策などで使っている場合のみ)
Apache Juneau:任意クラスの初期化、リダイレクト時の認証ヘッダーの引き継ぎ、CSRF、CRLF 注入など 9 件。9.2.1 で修正(Apache の評価で最大 10.0・暫定)緊急
CVE-2026-73098CVE-2026-73099CVE-2026-73100CVE-2026-73101CVE-2026-73116CVE-2026-73117CVE-2026-96677CVE-2026-73095CVE-2026-121489第1版
10.0

CVSS 4.0 で 10.0(Apache の CNA が付けた Secondary 評価。CVE-2026-73098 の個別記録で確認)。CVE-2026-73095 は 8.7。NVD の状態は Deferred(保留)で、NVD 自身の評価はまだない。評価は暫定。

内容
Apache Juneau は、Java 向けの REST・マイクロサービスのフレームワーク。73098:java.lang.Class 型のプロパティを読み込むとき、既定の設定でクラスを初期化するため、クラスパス上のクラス名を入力すると、そのクラスの static 初期化処理が動く(影響は環境にあるクラスしだい)。73099:content パラメータを使った CSRF。73100:サーバーエラー時に Authorization などのヘッダーがログに平文で残る。73101:エラー応答に内部の例外情報が含まれる。73116:RestClient がリダイレクト先に認証ヘッダーを引き継ぐ。73117:応答ヘッダーへの CRLF 注入。96677:HTML の chrome 部分の変数が未エスケープで XSS。73095:MessagePack の長さ指定で巨大なメモリを確保させ、サービス停止。121489:マイクロサービスの DirectoryResource でパストラバーサル(一覧の記載)。
影響
juneau-marshall は 9.2.0 まで(73098 の個別記録)。ほかの件の対象版は一覧に書かれていない。Java 案件で Juneau を REST 基盤や HTTP クライアントとして使っていれば対象になる。悪用の報告は確認できていない。
対策
9.2.1 へ更新する(NVD の記載)。73099 は、更新できない間、disableContentParam を true にする。73116 は、自前の HttpClient を使っている場合に別途対策が要る。73117 は、リダイレクトを sendSafeRedirect へ移す。
続報

第1版 NVD に 11/05 12:17 UTC(日本時間 21:17)に載った。73098 の NVD の個別記録(API)を開いて確認した。ほかの 8 件は一覧の記載による。参照先の Apache のメーリングリストの告知は、本文を開いていない。oss-security には、11/04 に Juneau 9.2.1 の告知の件名が並んでいた(前日のレポートでは、本文を開かず載せていなかった)。

出典
NVD CVE-2026-73098NVD CVE-2026-73116NVD CVE-2026-121489Apache:メーリングリストの告知(NVD の参照先・未開封)
確認する人:エンジニア(Java 案件の担当。Juneau を依存に含む場合のみ)
Red Hat Build of Keycloak:SAML の署名検証の回避(9.1)に加え、Organization ログインの認証回避など 8 件が追加。修正版は未確認緊急
CVE-2026-117691CVE-2026-112208CVE-2026-114232CVE-2026-103112CVE-2026-107123CVE-2026-107602CVE-2026-110931CVE-2026-110932CVE-2026-82965修正版未確認続報第3版
9.1

CVE-2026-117691 は CVSS 3.1 で 9.1(Red Hat が付けた Primary 評価)。第3版の 8 件も Red Hat の Primary 評価(3.1 で 8.1 が 2 件、7.5 が 6 件)。NVD の状態はいずれも Awaiting Analysis(分析待ち)。評価は暫定。

内容
117691:SAML の HTTP-Redirect バインディングで、パラメータ名のパーセントエンコード(例:%53AMLResponse)をサーバーは受け付けて処理するが、署名の検証は文字どおりの名前しか見ない。署名のない細工した SAML メッセージを通せるため、連携ユーザーのアカウントを乗っ取られる(CWE-347)。第3版の追加:112208(8.1)は Organization 機能の identity-first ログインで、複数組織に所属する攻撃者が登録・パスワードリセットの経路へ切り替えると、ログイン成功のフラグが残り、被害者のユーザー名を入れるだけで本人と扱われる。114232(8.1)は UMA のポリシー作成で resourceType を検証せず、他人のリソースにポリシーが適用される。103112(7.5)はリセット経路の競合で、他人のセッションに認証状態が紐づく。107123、107602、110931、110932、82965(各 7.5)は、SAML の日時値や SAML 1.1 の解析、AuthorityBinding の解析、テーマ名のキャッシュ、XML サイズ制限の不備による、CPU・メモリ・ディスクの枯渇(一覧の記載)。
影響
Red Hat Build of Keycloak の keycloak-services(コンテナは rhbk/keycloak-rhel9)。Red Hat Single Sign-On 7 は、112208 では対象外と書かれている(103112 は RHSSO 7 も対象に挙がっている)。影響する版の範囲は確認できていない。悪用の報告は確認できていない。
対策
修正版・Errata の記載はまだない。Red Hat の CVE ページとバグ報告で追い、出たら適用する。それまでは、使っている機能(SAML の HTTP-Redirect、Organization、UMA)を確かめ、入口の到達範囲を絞り、ログインの監視を強める(後半は当社の提案)。
続報

第3版 8 件が NVD に 11/05 17:17〜17:18 UTC(日本時間 11/06 02:17〜02:18)に載った。112208 は NVD の個別記録(API)を開いて確認した(Red Hat の評価 8.1、修正版・回避策の記載なし)。ほかの 7 件は一覧の記載による。Red Hat のページ、Bugzilla は参照先で、本文は開いていない。

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第1版 117691 が NVD に 11/05 14:17 UTC(日本時間 23:17)に載った。更新日の照会(CRITICAL・3.1)でも拾った。NVD の個別記録(API)を開いて確認した。Red Hat のページは参照先で、本文は開いていない。第2版の確認では、修正版の記載は見つからなかった。

出典
NVD CVE-2026-117691NVD CVE-2026-112208NVD CVE-2026-114232Red Hat:CVE-2026-112208(NVD の参照先・未開封)Red Hat:CVE-2026-117691(NVD の参照先・未開封)
確認する人:情シス・エンジニア(認証基盤の運用担当。RHBK を使っている場合のみ)
OpenSSH(musl・PAM なしの Linux):256〜1024 文字の任意のパスワードが通る(8.1)。ModSecurity の検査回避 2 件(各 8.6)。musl libc の正規表現の整数溢れ(8.1)高
CVE-2026-123158CVE-2026-104269CVE-2026-73856CVE-2026-107891CVE-2026-102523第3版
8.6

ModSecurity の CVE-2026-104269 は CVSS 3.1 で 8.6(GitHub が付けた Secondary 評価。個別記録で確認)。OpenSSH の 123158 と musl の 107891 は 3.1 で 8.1(MITRE の Secondary。個別記録で確認)。73856 は一覧の記載(8.6)。NVD の状態は Received で、分析は未了。評価は暫定。

内容
OpenSSH:Linux 上で musl libc を使い、PAM を使わない構成の sshd で、アカウントの設定によっては 256〜1024 文字の任意のパスワードで認証が通る(123158、CWE-394。代表例は Alpine Linux)。ModSecurity(WAF):multipart の filename* の解釈が、Go・Python・Node.js・Java の解析と食い違い、WAF が良性のファイル名を見ている間に、アプリが別のファイル名を使う(104269)。Content-Type の大文字小文字の違いで、応答ボディの検査が飛ばされる(73856、一覧の記載)。musl libc:regcomp に信頼できない正規表現を渡すと、複数の整数オーバーフローから領域の確保が不足し、ヒープ外へ書き込める可能性がある(107891)。MariaDB:ALTER TABLE … CONVERT PARTITION でファイル名のエスケープが漏れる(102523、Secondary 8.0、一覧の記載)。
影響
OpenSSH は 10.6p2 未満(musl・PAM なしの Linux)。参照先に再現用とみられるリポジトリがあると NVD の記録にあるが、中身は開いていない。ModSecurity は 3.0.0 以上 3.0.17 未満(PHP の標準の multipart 解析は影響なしと記録にある)。musl は 0.5.0 以上 1.2.7 未満。Alpine Linux をコンテナの土台にしている案件、ModSecurity を使う WAF(Nginx・Apache の連携含む)が対象になる。悪用の報告は確認できていない。
対策
OpenSSH は 10.6p2 へ(NVD の記載)。Alpine などの配布元のアドバイザリで、修正版のパッケージも確かめる。ModSecurity は 3.0.17 へ(NVD の記載)。musl は、1.2.7 未満が対象とされているが、修正版の記載は公告で確認できていない。使っていれば、各プロジェクトの公告で確かめる。
続報

第3版 NVD に 11/05 16:17 UTC(日本時間 11/06 01:17)に載った。123158、104269、107891 は NVD の個別記録(API)を開いて確認した。GitHub のアドバイザリ、musl のコミット、Alpine のアドバイザリは参照先で、本文は開いていない。

出典
NVD CVE-2026-123158NVD CVE-2026-104269NVD CVE-2026-73856NVD CVE-2026-107891GitHub:ModSecurity のアドバイザリ(NVD の参照先・未開封)
確認する人:エンジニア・情シス(Alpine ベースのコンテナ、WAF を運用している場合のみ)
一覧のみ(7.0 以上):GDB・gdbserver の 5 件(最大 8.8)、ntopng のコマンド注入(8.8)、ASN1SCC の 2 件(各 8.1)、Metasploit の msf-ws(7.8)高
CVE-2026-121994CVE-2026-121995CVE-2026-121996CVE-2026-121997CVE-2026-123151CVE-2026-82413CVE-2026-75614CVE-2026-76077CVE-2026-121139第3版

点数は NVD の一覧にある最高値で、個別の記録は開いていないため、ゲージは付けていない。GDB の 4 件は Red Hat の Primary 評価、ほかは Secondary。123151 は点数の記載を確認できていない。評価は暫定。

内容
GDB・gdbserver(RHEL 各版ほか):リモートプロトコル処理のスタックバッファオーバーフロー(121994、8.8)、tracepoint アップロードのスタック破壊(121995、7.5)、式パーサの長さ検証不備による未初期化ヒープ読み出しと DoS(121996、8.2)、QTDPsrc 処理のヒープバッファオーバーフロー(121997、8.1)、遠隔ターゲットの応答解析のスタックオーバーフロー(123151)。ntopng(6.7.260717 未満):scan_ports の未サニタイズで、nmap 経由のコマンド注入(82413、8.8)。ASN1SCC(4.7.0.1 未満):制約付き整数の範囲外値によるバッファ書き込み(75614)と、XER トークナイザのタグ長無制限によるスタック破壊(76077)。Metasploit msf-ws(6.5.9 未満):初回の管理者作成の認証免除を悪用し、未認証で管理者を作れる(121139、3.1 で 7.8、4.0 で 7.3)。
影響
GDB は、悪意あるデバッグ対象やサーバーに接続したときに関わる。開発者の端末やデバッグ用のコンテナが対象になる。ntopng はネットワーク監視の基盤。いずれも読者企業の中心的な基盤ではない。悪用の報告は確認できていない。
対策
修正版の記載は、一覧では ntopng の「6.7.260717 未満が対象」、ASN1SCC の「4.7.0.1 未満が対象」などにとどまり、公告では確認できていない。使っていれば、各社の公告で確かめる。信頼できないサーバーに GDB を接続しない。
続報

第3版 NVD に 11/05 16:17 UTC と 17:18 UTC に載った。一覧の記載による。

出典
NVD CVE-2026-121994NVD CVE-2026-82413NVD CVE-2026-75614NVD CVE-2026-121139
確認する人:エンジニア(該当ツールを使っている場合のみ)
AI 基盤・エージェント:DB-GPT のコード注入(8.3)、AgentScope の 3 件(各 7.3)、Internet of Agents の認証欠落(7.3)。公開済みのエクスプロイトあり高
CVE-2026-123018CVE-2026-123019CVE-2026-123022CVE-2026-123023CVE-2026-123024CVE-2026-123032AI関連修正版未確認PoC公開第1版
8.3

DB-GPT の 123018 は 3.1 で 8.3(VulDB が付けた Primary 評価。4.0 では 5.5)。AgentScope の 123022 は 3.1 で 7.3(VulDB、Primary。4.0 では 5.5)。ほかは一覧の記載(3.1 で 7.3)。NVD の状態は Deferred。評価は暫定。

内容
DB-GPT(データ分析向けの AI エージェント基盤):CodeAction モジュールの execute_code で、遠隔からコード注入ができる(123018)。HuggingFace アダプタで trust_remote_code を操作され、信頼できないコードが読み込まれる(123019、一覧で 7.3)。AgentScope(AI エージェントの開発基盤):MCP Workspace API が command 引数を検証せず subprocess.Popen に渡し、OS コマンドが注入される(123022)。Bash ツールの check_permissions の認可が誤っている(123023)。Agent Service が X-User-ID ヘッダーだけで利用者を決め、認証が欠けている(123024)。Internet of Agents(OpenBMB):WebSocket の接続管理に認証がない(123032)。
影響
DB-GPT は 0.8.0〜0.8.2。AgentScope は 2.0.0〜2.0.11(123022 の個別記録)。Internet of Agents はローリングリリースで版の区切りがない。いずれも公開済みのエクスプロイトがあると NVD にあり、DB-GPT と Internet of Agents は、報告者がベンダーに連絡したが反応がないと書かれている。悪用の報告は確認できていない。
対策
AgentScope の 123023 は 2.0.9 で修正(一覧の記載)。123022 は修正のプルリクエスト(#3448)が承認待ちで、未修正として扱う。123024、DB-GPT、Internet of Agents は修正版の記載がなく、未修正として扱う。使っていれば、外部から届く入口を閉じ、MCP の設定やコード実行の機能を書き換えられる主体を、信頼できる運用者に絞る。
続報

第1版 NVD に 11/05 12:17〜15:17 UTC(日本時間 21:17〜翌 00:17)に載った。DB-GPT の 123018 と AgentScope の 123022 は NVD の個別記録(API)を開いて確認した。ほかは一覧の記載による。GitHub の Issue、プルリクエスト、VulDB のページは参照先で、本文は開いていない。

出典
NVD CVE-2026-123018NVD CVE-2026-123022NVD CVE-2026-123023NVD CVE-2026-123024NVD CVE-2026-123032NVD CVE-2026-123019
確認する人:エンジニア・情シス(AI 基盤・エージェントの検証環境の担当。該当製品を使っている場合のみ)
一覧のみ(7.0 以上):ThinLinc の多段ログイン不備(8.8)、Quarkus の認可回避(7.7)、BaSyx Helm の平文パスワード(7.5)ほか高
CVE-2026-119744CVE-2026-107912CVE-2026-123047CVE-2026-59059CVE-2026-109408CVE-2026-104720CVE-2026-105321CVE-2026-115738CVE-2026-100109修正版未確認第1版

点数は NVD の一覧にある最高値で、個別の記録は開いていないため、ゲージは付けていない。Security For WooCommerce(100109)は CVSS 3.0 の 9.8 のみで、3.1・4.0 の点数がないため、基準の対象外として扱い、参考として載せる。評価は暫定。

内容
Cendio ThinLinc(リモートデスクトップ基盤):Web クライアントの多段ログインの不備で、認証済みの利用者が root を含む他人になりすませる(119744、3.1 で 8.8)。Red Hat の Quarkus(quarkus-vertx-http など):管理インターフェースで権限ルールが誤ったパスに適用され、認可を回避される(107912、3.1 で 7.7)。Eclipse BaSyx Helm Charts:Keycloak の初期ユーザーのパスワード(123047)とクライアントシークレット(59059)が ConfigMap に平文で保存される(各 7.5)。vault-java-driver:特定の設定で TLS 証明書とホスト名の検証が外れる(109408、3.1 で 7.4)。Kobikom:パストラバーサル(104720)と SQL インジェクション(105321、各 7.5)。Trellix DLP のオンプレ拡張:認証済みの利用者による SQL インジェクション(115738、4.0 で 7.1)。WordPress の Security For WooCommerce 1.0.10〜1.0.16:認証なしで管理者アカウントを作れる(100109、3.0 で 9.8)。
影響
ThinLinc は系統ごとの版が影響を受ける。BaSyx は aas-basyx-v2-full 2.2.0 などのチャート。Quarkus は Red Hat の複数製品。WordPress の受託サイトで Security For WooCommerce を入れていれば対象になる。悪用の報告は確認できていない。
対策
ThinLinc は 4.15.1、4.16.1、4.17.1、4.18.1、4.19.1、4.20.1(使っている系統)へ。BaSyx は 123047 がチャート 3.12.2 で、あわせて該当ユーザーのパスワードを変える。59059 は修正版がなく、basyx チャートへ移すか、同梱の Keycloak を外してシークレットを交換する。vault-java-driver は 7.0.0。Kobikom は KobiPBX-FOP3-SEC-r1。Quarkus、Trellix、Security For WooCommerce の修正版は記載がなく、未確認。使っていれば、各社の公告で確かめる。使っていないプラグインは削除する。
続報

第1版 NVD に 11/05 08:17〜15:17 UTC(日本時間 17:17〜翌 00:17)に載った。一覧の記載による。

出典
NVD CVE-2026-119744NVD CVE-2026-107912NVD CVE-2026-123047NVD CVE-2026-59059NVD CVE-2026-100109NVD CVE-2026-109408
確認する人:情シス・エンジニア(該当製品を使っている場合のみ)
一覧のみ(7.0 以上):SDL_mixer の WAV・AIFF-C デコーダーのスタック溢れ 2 件(各 8.5)、mpv の URL 検査のすり抜け(7.7)高
CVE-2026-122328CVE-2026-122329CVE-2026-123095第2版

点数は CVSS 4.0 の値(NVD の一覧の最高値)。3.1 では 7.8・7.8・7.5。個別の記録は開いていないため、ゲージは付けていない。NVD の状態は Received(受付)で、分析は未了。評価は暫定。

内容
SDL_mixer 3.1.2〜3.2.4(ゲームやメディア系アプリが使う音声ライブラリ):A-law・μ-law の WAV と AIFF-C のデコーダーで、FetchXLaw() がスタックのバッファを溢れさせる(122328、122329)。mpv 0.29.0 以上 0.42.0 未満(動画プレーヤー):ytdl_hook のプレイリスト処理で、改行を挟んだ URL が検査をすり抜け、file:// や av:// が開かれる(123095)。
影響
細工した音声ファイルや再生リストを開くアプリが対象。読者企業の中心的な基盤ではなく、開発者の端末や社内ツールで使っていれば関わる。悪用の報告は確認できていない。
対策
mpv は 0.42.0 へ更新する(一覧の記載)。SDL_mixer の修正版は記載がなく、未確認。使っていれば、各プロジェクトの公告で確かめる。
続報

第2版 NVD に 11/05 16:17 UTC(日本時間 11/06 01:17)に載った。一覧の記載による。

出典
NVD CVE-2026-122328NVD CVE-2026-122329NVD CVE-2026-123095
確認する人:エンジニア(該当ライブラリ・ツールを使っている場合のみ)
点数なし:Apache OFBiz の 31 件と Apache Sling Engine の 3 件点数なし
CVE-2026-92887CVE-2026-100168CVE-2026-114277CVE-2026-103863CVE-2026-103864CVE-2026-103866第1版

点数は公表されていません(NVD の記録に点数なし)。

内容
Apache OFBiz(Java の業務アプリ基盤):NVD に 11/05 の同じ時間帯に 31 件の記録が載った(CVE-2026-66903〜97356 の範囲)。個別の内容は開いていない。Apache Sling Engine:103863、103864、103866 の 3 件。
影響
OFBiz は 24.09.07 まで(92887 の記載)。Sling Engine の版の範囲は未確認。悪用の報告は確認できていない。
対策
OFBiz は 24.09.08、Sling Engine は 3.0.4 で修正(一覧の記載)。使っていれば、点数と内容を公告で確かめ、更新を計画する。
続報

第1版 NVD に 11/05 の 08:17〜15:17 UTC に載った。一覧の記載による。前日のレポートでは、oss-security に OFBiz の告知の件名が並ぶことのみ触れ、載せていなかった。

出典
NVD CVE-2026-92887NVD CVE-2026-103863
確認する人:エンジニア(Java 案件の担当。OFBiz・Sling を使っている場合のみ)

AI 関連の注目トピック

項目何が起きたか読者企業への関わり
OpenHuman(CVE-2026-54143 ほか 9 件)チャネル経由で承認なしに cron ジョブを作成・実行でき(9.8)、外部 MCP サーバーの説明文やバックグラウンド同期からプロンプトインジェクションも起きる(8.3、8.7)。GitHub の評価で、NVD の分析は未了AI エージェントを自前で動かす案件に関わる。チャネルと MCP の接続を絞り、承認の動作を検証する
Cocos AI(CVE-2026-119344、119345)機密計算で AI を動かす基盤で、別プラットフォームの検証証跡を流用して認可される(9.1)。0.9.0 で修正。公告は、ソースの修正だけでは足りないとしている機密計算で AI を動かす構成を検討する案件に関わる。検証者の設定の見直しも要る
AWS GluonTS(CVE-2026-119083)AWS の時系列予測ライブラリで、tar の展開時のリンク処理によるパストラバーサル(4.0 で 8.4)。0.17.0 未満が対象Python で予測モデルを扱う案件に関わる。信頼できない tar を展開しない
AgentScope(CVE-2026-123022 ほか 3 件)MCP サーバーの起動コマンドを検証せず実行でき、Bash ツールの許可判定は誤り、エージェントのサービスは X-User-ID ヘッダーだけで利用者を決める。各 7.3。修正は 2.0.9(123023 のみ)AI エージェントを自前で動かす案件に関わる。MCP の設定を書き換えられる主体を絞る
DB-GPT(CVE-2026-123018)LLM が生成したコードを実行する機能に、遠隔からコードを注入できる。3.1 で 8.3、公開済みのエクスプロイトあり。修正版の記載なしデータ分析向けの AI 基盤。外部から届く入口を閉じる
Internet of Agents(CVE-2026-123032)WebSocket の接続管理に認証がない。7.3、ベンダーは応答していないエージェント同士をつなぐ基盤を試す場合に関わる。公開ネットワークに置かない
Apache Juneau・Apache CXFAI 専用の製品ではない。Juneau は Java の REST 基盤で任意クラスの初期化など 9 件(暫定 10.0)。CXF は OAuth2 の IP 制限の判定が逆(9.8)で、JWT の宛先も検査しない(9.1)Java で AI サービスの API 層を組む案件に関わりうる。Juneau は 9.2.1、CXF は 4.2.2・4.1.7・3.6.12 へ

担当ごとのやること

エンジニア開発・保守

  • WordPress を 7.1.4 以降へ(KEV の期限は今日)
  • Apache Juneau は 9.2.1 へ。disableContentParam と sendSafeRedirect の対応も確かめる
  • Apache CXF の OAuth2(cxf-rt-rs-security-oauth2)は 4.2.2・4.1.7・3.6.12 のいずれかへ。IP 制限や JWT の宛先検査に頼る設計を見直す
  • OpenHuman は 0.57.44 以降の最新へ上げ、チャネル・外部 MCP サーバーの接続と承認の動作を検証環境で確かめる。AgentScope は 2.0.9 以降へ。DB-GPT・Internet of Agents は入口を閉じる
  • Alpine など musl 系のイメージで sshd を使っていれば、OpenSSH 10.6p2 以降へ。ModSecurity は 3.0.17 へ
  • Cocos AI は 0.9.0 へ。AWS GluonTS は 0.17.0 以降、h5io は 0.2.6 以降へ。信頼できない tar・HDF5・NPZ・imatrix ファイルを読み込まない
  • ThinLinc は使っている系統の修正版へ。vault-java-driver は 7.0.0、BaSyx は 3.12.2 へ上げ、パスワードを交換する
  • OFBiz は 24.09.08、Sling Engine は 3.0.4 へ。Security For WooCommerce を入れていれば無効化して公告を確かめる
  • mpv は 0.42.0 へ。SDL_mixer、GDB、ntopng、ASN1SCC を使うアプリ・環境は公告を確かめる

情報システム担当情シス

  • Red Hat Build of Keycloak の有無と、SAML の HTTP-Redirect、Organization、UMA の使用を確かめ、Red Hat の公告を追う
  • Red Hat Fuse 7・JBoss Web Server 5 を使っていれば、CXF の件で Red Hat の公告を確かめる
  • Alpine ベースのイメージや踏み台の sshd、ModSecurity を使う WAF の版を確かめる
  • 社内の検証環境に OpenHuman・DB-GPT・AgentScope などが立っていないかを洗う
  • ThinLinc を使うリモートデスクトップ基盤の版を確かめる
  • BaSyx など Helm チャートで入れた Keycloak の初期パスワードを交換する
  • VitaFit を従業員施策で使っていれば、提供元に修正の状況を問い合わせる

経営・事業責任者

  • WordPress 受託サイトの更新状況を、今朝のうちに技術責任者から聞く
  • 修正版のない AI 基盤を顧客先に納めていないかを、技術責任者に確認する

全社員

  • 端末の更新の通知が出たら、後回しにせず再起動して適用する

今回の集計

区分件数(カード)備考
緊急5AI エージェント・基盤(OpenHuman ほか)、Apache CXF、VitaFit、Apache Juneau(暫定)、Keycloak
高5OpenSSH・ModSecurity・musl、一覧のみ(GDB・ntopng ほか)、AI 基盤(DB-GPT・AgentScope・Internet of Agents)、一覧のみ(ThinLinc・Quarkus ほか)、一覧のみ(SDL_mixer・mpv)
中0該当なし
点数なし1Apache OFBiz・Apache Sling Engine
取得できず0CISA の公告一覧は本文が空のため、KEV は NVD 経由で確認。Apache のメーリングリストは本文が取れず、CXF の告知は未開封

用語メモ

KEVCISA が「実際に悪用されている」と認めた脆弱性の一覧。掲載されると、米国の政府機関に対応期限が付く
SAML・HTTP-Redirect社内のログインを他のサービスに任せる仕組みが SAML。HTTP-Redirect は、その応答をブラウザの URL に載せて渡す方式。署名の検証が甘いと、偽の応答が通る
JWT の aud(宛先)ログイン後に渡される通行証(JWT)に書かれた「どのサービス向けか」の欄。検査しないと、A 向けの通行証が B でも通ってしまう
MCP サーバーAI エージェントが外部のデータや機能を呼び出すための窓口になるサーバー。起動コマンドを書き換えられると、サーバー上で任意の命令が動く
musl・Alpine Linuxmusl は、軽量な Linux の部品(C ライブラリ)。Alpine Linux が使っており、コンテナの土台として広く使われる
WAF・ModSecurityWeb アプリへの不正な通信を手前で止める仕組みが WAF。ModSecurity はそのオープンソースの検査エンジン。検査の見落としがあると、不正なファイルや通信が素通りする
ConfigMapKubernetes で設定値を置く場所。暗号化されないため、パスワードを置くと読める人に見える
CRLF 注入応答ヘッダーに改行を紛れ込ませ、偽のヘッダーや内容を差し込む手口

出典

NVD(CVE API)/CISA KEV(NVD の記録経由)/AWS セキュリティ速報(フィード。第2版の時点で 2026-170-AWS が最新。第3版では再確認していない)/Apache のメーリングリストの告知・Red Hat の CVE ページ・VulnCheck の公告・GitHub のアドバイザリ・VulDB(NVD の参照先)/JVN/GitHub Advisory/ZDI/oss-security(第2版までの確認)。各項目の出典は、カードの末尾に載せている。